今日は貫入(かんにゅう)がどういう風にできるかをご紹介します。
まず貫入とは、素地に引っ張られて釉薬の層が切れて釉にヒビが入る現象です。
上の写真をご覧ください。
分かりにくいかもしれませんが、よーく見ると、表面にヒビが入っています。
このヒビが貫入です。
これは素地よりも釉薬の層が大きく収縮した結果、素地の引っ張る力によって
釉薬の層にヒビが入ることで発生します。
こちらの写真だと貫入が入っているのがよく分かります。
これは1枚目の写真の状態の作品を、染織用の液につけることで
貫入に色をつけています。こうすることで、まるで長い年月が経っているかのような雰囲気が出せるんです。
2つの湯呑を上から見比べてみると、違いがはっきりと分かります。
貫入が入っているという点ではどちらも同じです。
左側の貫入に色が染みていないものも、何年か経つと少しずつ色が染みていって
最終的には右側のようになります。
もっとも、この湯呑でお茶ではなく日本酒などの色が濃くないものを飲むと、時間はもっとかかると思いますが。
個人的には少しずつ色が入っていくのをみると、器が自分の日常生活にどんどん馴染んでいっているようで愛着が湧きます^^
湯呑はどちらの石黒剛一郎さんの作品です。
We'll talk about cracks today.
Cracks are made by the differences of shrinking percentage between glaze and greenware.
Please look at the tea cup in the first picture.
It may be difficult to recognize, but there are cracks on the surface.
And the second picutre,
You can see cracks colored brown.
The creator of these two cups put the cup into a liquid for textile-dyeing for a while on purpose
to make it look old.
The longer you use such an item, the more you will be able to find cracks.
*These tea cups are made by ISHIGURO Goichiro.
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