ハーフ・ロータス コラム / half lotus COLUMN

『千個の青』
Thousand blue

2021年12月 6日 / Dec 6, 2021

素晴らしい本に出会いました。

book.jpgこれは脚の故障で安楽死の運命だった競走馬トゥデイと

下半身が壊れて処分されるはずだったヒューマノイド騎手コリーを助けようと奮闘する少女たちの話です。

主人公のヨンジェは、鶏専門店の食堂を母親のボギュンと姉のウネの3人暮らしですが、

お互いに心の距離を縮めることができずにいます。

コリーを修理するヨンジェと、トゥデイと心を通わせるウネの想いが

周囲の人の心を動かし、ついに奇跡を起こします。

この本の中で、ボギョンが体調を壊したとき、食堂の営業を手伝ったヨンジェに

ボギョンが「ごはんは?」と尋ねて、

ヨンジェが、手伝いのおばさんが作ってくれた麺(ククス)を食べたと答える場面では、

母親のボギョンが直接ヨンジェに作ったわけではないけれど、

2人の心の距離が少しだけ縮まったような気がしました。

ここで個人的な妄想が。

麺(ククス)を入れるならどんな器がいいだろう?

候補の器は3つ。

noodlebowls.jpg少し小振りな丼、標準的なサイズの麺鉢、そして具だくさんでも大丈夫な大き目の麺鉢です。

noodlebowl-1.jpg中里花子さんの丼は、あまり食欲がないときや時間がないときにサッと食べてしまうのに向いています。

noodlebowl-2.jpgイ・ギジョさん(韓国)の作品。シンプルな鉢は麺でもご飯でも。

一人分の麺類にトッピングをしてピッタリのサイズです。

noodlebowl-3.jpgこちらのイ・ギジョさんの作品です。少し大きめなのでお腹が空いて我慢できない!というときにぜひ。

本のタイトルにもある「青」は、キーワードならぬキーカラーとして使われています。

作品の始めは曇り空の中にほんの少ししか見えなかった青空が、

最後には一面の青空となり、登場人物たちの心や読んでいた私の心も澄んだ青空にしてくれました。

I met a wonderful and heart warming book.

This book is about some girls who tried saving a horse and one humanoid robot.

In one of the impressing scenes, one of the girl had some noodles

when she helped her mother's dining because the mother got sick.

This scene was very important as they could communicate each other better than before.

Then I imagined what bowl would be good for noodles...

I recommend three types of bowls.

A small bowl, a general bowl, and a little bit bigger bowl.

"Blue" is a key color in this book.

After reading this book, I felt beautiful and clear blue sky.

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